マンションでもできる「カバー工法」とは一覧へもどる

建物の築年数が経ってくると様々なところに劣化が見えはじめ、特に窓やドアなどの開閉頻度が高く外部にも接している部分は、すきま風やガタツキ、鍵の不具合など様々な問題が発生します。そんな窓・ドアのお悩みが出てきた時にぜひ検討していただきたいのが、この「カバー工法」です。このページでは、窓と玄関ドアのカバー工法について解説します。

もくじ
1.カバー工法とは
2.窓のカバー工法(メリット・デメリット)
3.玄関ドアのカバー工法(メリット・デメリット)

他の窓リフォーム方法についてはこちら

 

1.カバー工法とは

窓やドアの障子・扉を取り外し、もとの枠の上から新しい枠を被せて新しい窓やドアを取り付けるリフォーム方法がカバー工法です。もとの枠を取り外す必要がないので、まわりの壁や床を工事することなく新しくすることができます。見た目がキレイになるだけでなく、性能も向上します。特に、築30年以上経ったマンションでの窓リフォームとして多く採用されている工事方法です。

工事の特長

・「小規模工事」…開口部分だけで完結する小規模工事。まわりの壁の補修も必要ありません。
・「騒音の抑制」…壁を壊さない工事のため、騒音の発生が抑えられます。
・「短時間施工」…窓は1か所あたり約3時間、玄関ドアは約半日で工事が完了します。

2.窓のカバー工法

Before/After



工事の手順



メリット

■すきま風が防げる。
築年数が経つと、サッシが歪んで隙間ができてきます。
カバー工法なら枠ごと新しい窓になるため、サッシの歪みが改善されて隙間もなくなり、
雨風の吹込みを防ぐことができます。

■夏涼しく、冬暖かくなる。
窓はお部屋の中で最も熱の出入りが多い部分です。
断熱性能の高いガラスを選ぶことで熱の出入りが少なくなり、夏も冬も快適な室内環境に変わります。
熱の出入りが少なくなると冷暖房の使用を少なくできるため、節電にもつながります。


■操作の不具合が改善される。
サッシのレールからガラスの入った障子部分まで全てが新しくなるため、
ガタツキや鍵のかかり具合など、開閉時に生じていた操作の不具合を改善することができます。

デメリット

開口部分
■もとの枠に新しい枠を被せるため、開口が小さくなる。
(イラストの赤い部分、高さ7cm、幅9cm程度)
掃き出しタイプでは下の枠が立ち上がってくるので要注意です。


【改善策】
掃出しタイプの窓には立ち上がりが軽減される製品もあります。
※既存枠の条件によります。
※写真は一例です。
※窓種や現場状況によっても異なります。

【注意】共用部の改修
・原則的に窓は共用部にあたるため、個人での改修ができません。マンション標準管理規約の第22条の確認が必要になります。
まずは管理組合に相談してみましょう。

3.玄関ドアのカバー工法

Before/After



工事の手順



メリット

■防犯性能をプラスできる。
1つの鍵でドアの2か所を施解錠する1キー2ロックのドアや
鍵穴を見せないデザインのドアを選ぶこともできます。
ピッキングに手間と時間がかかるので、侵入を敬遠させる効果があります。


■通風機能を備えたドアも。
玄関に採風ドアを取り入れると、風の通り道を作り、涼しい風を取り入れることができます。
梅雨の時期などに風通しが悪いとカビや臭いの発生原因となることがあります。
採風玄関ドアに変えることで、ジメジメした空気を追い払ってくれます。


■災害時も安心。
災害時に玄関ドアが開かず、二次被害に巻き込まれてしまうというケースもあります。
地震の時に玄関ドアが開かなくなってしまうのは、建物の揺れによりドアやドア枠が変形してしまうためです。玄関ドアへの地震対策として、耐震丁番と耐震枠などもあります。

デメリット

もとの枠に新しい枠を被せるため、開口が小さくなる。

窓と同じで、玄関ドアのカバー工法ももとの枠に新しい枠を被せて工事します。
そのため、開口部分が若干狭くなってしまいます。

【注意】共用部の改修
・原則的に玄関ドアは共用部にあたるため、個人での改修ができません。マンション標準管理規約の第22条の確認が必要になります。まずは管理組合に相談してみましょう。

 

いかがでしたか?このページの説明を読んで、カバー工法で窓や玄関ドアを新しくしたい!と思った方は、
ぜひ当サイトでお近くの専門店を検索してみてください。

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