浴室リフォームの窓選び一覧へもどる
寒い浴室を何とかしたい!と考えている方は多いのではないでしょうか。ユニットバスへの交換はもちろん、寒い浴室の窓が1枚ガラスだった場合には、窓からの熱の出入りをやわらげる断熱リフォームがおすすめです。3つの工法をご紹介するので、ぜひご自宅に合った窓選びの参考にしてください。
イチオシはカバー工法
今イチオシなのは、古い窓枠の上から新しい窓を被せるカバー工法です。壁を壊さずに、新しい窓に交換することができます。新しい窓では、断熱性能の高いアルミ樹脂複合製または樹脂製の窓枠や、Low-E複層ガラスなどを選ぶことができます。
(画像引用元:YKK AP「マドリモ断熱窓」カタログ)
※断熱性能は熱貫流率(W/㎡・K)で表しています。数値が小さいほど性能が高くなります。(データ算出:リビングアメニティ協会 WindEye)
壁から壁までの窓のある在来浴室の場合、ユニットバスに交換する際に、窓よりもユニットバスが小さくなってしまうため、窓枠アタッチメントが必要になります。カバー工法では窓を一回り小さくできるため、ユニットバスの壁の中に窓を納めることができます。
さらに、新しい窓にする際に、ルーバー窓のように隙間風が気になる窓を開き窓に交換するなど、窓種の変更もできます。
■カバー工法の施工事例
①上げ下げ窓を引き違い窓に(練馬区 北澤硝子店/YKKAP マドリモ)
②オーニング窓を引き違い窓に(平塚市 石丸サッシ建材/YKKAP マドリモ)
手軽なのはガラス交換
工事が手軽にできるのは、薄型断熱ガラスへの交換です。ガラスのみの交換のため、使い勝手が変わらず、工事も短時間で済みます。1枚ガラスからの交換の場合、交換できるガラスは薄型のものに限られます。真空ガラス「スペーシア」は、6.2ミリの薄型でありながら、1枚ガラスの約4倍、ペアガラス(一般複層ガラス)の約2倍の断熱性能があり、リフォームにおすすめのガラスとなっています。
ただ、ガラスの性能が上がっても、サッシ(窓枠)部分の性能は変わらないため、現在サッシ部分に結露がある場合や、窓からの隙間風がある場合、改善されない点に注意が必要です。
■1枚ガラスからの交換イメージ
■ガラスの断熱性能比較
(データ引用元:日本板硝子 総合カタログ)
■真空ガラス交換の施工事例
①浴室、トイレ、玄関を真空ガラスに(さいたま市 山口硝子)
②キッチン、和室、浴室を真空ガラスに(国立市 芹沢ガラス)
コストパフォーマンスが高いのは内窓
窓枠の奥行がある場合は、浴室側にもう1窓、内窓を取り付けることができます。ペアガラス(一般複層ガラス)の内窓は、カバー工法や真空ガラスへの交換よりもお手頃価格でありながら、高い断熱性能が見込めます。
ただ、二度開ける手間がかかってしまうことや、窓と窓の間の掃除手間、浴室用の内窓はホワイト色しか選べないことなどに注意が必要です。
■窓リフォーム工法別 断熱性能の目安
※断熱性能は熱貫流率(W/㎡・K)で表しています。数値が小さいほど性能が高くなります。(データ算出:リビングアメニティ協会 WindEye)
■内窓取付の施工事例
①浴室に内窓と目隠しルーバーを取り付け(柏市 木村ガラス)
②浴室の2つの窓に内窓を取り付け(清瀬市 大澤建具店)
まとめ
ここ10年ほどでアルミ樹脂窓や樹脂窓のカバー工法が確立され、より断熱性能が高く使い勝手の良い窓リフォームができるようになっています。寒い浴室は、まずは窓から暖かくしてみましょう。ユニットバスにリフォームされる際は窓のリフォームもお忘れなく!