スタイルシェードって!?一覧へもどる
夏の厳しい日差しを遮る日よけ部材。今回ご案内するのは、株式会社LIXIL製の「スタイルシェード」。LIXIL東京ショールームで開発担当者の方にお話を伺いました。
Q そもそも、スタイルシェードとは一体何ですか?
A.スタイルシェードとは、家に入ってくる熱を外で遮ることによって約80%の熱をカットすることができる日よけスクリーンです。そのため、部屋の温度上昇をしっかり抑えて省エネの効果を発揮し、とても快適な夏を過ごすことができます。さらに、2013 年グッドデザイン賞(※)を受賞しているのでデザイン性も抜群です。今回はスタイルシェードの魅力をお客様の声も含めてお伝えします。
※公益財団法人日本デザイン振興会が主催する総合的なデザインの推奨制度
あなたの希望を叶えたシェード!?
Q ではなぜ、このスタイルシェードを開発することになったのですか?
A 実は10年以上前から「フレシェード」という商品を販売していましたが、正直なところ日よけスクリーンのニーズがなく、ほとんど知られていませんでした。ところが、2011年の震災を境に節電や省エネが注目された影響でシェードの売り上げが約2倍に伸びました。そこで今のニーズをとらえた商品にするために、スタイルシェードを開発するに至ったのです。さらにユーザー調査で得た「長く使えるようにしたい!」、「気軽に簡単に使いたい!」というお客様の声を参考にしました。カーテンでは、部屋の内側まで熱を入れてしまうので4割程度しか熱を遮断できません。スタイルシェードなら外側で熱を遮断できるので夏を快適に過ごせます!
左がスタイルシェードを使ったときの温度、右が使わなかったときの温度。その差が一目で分かります!
また、今までのシェード商品は窓面に沿って真っすぐ下ろすタイプが主流でしたが、今回テラスや土間用として窓面から離してななめに設置できるタイプも開発しました。そうすることで見た目の圧迫感が無くなり、風通しも良くなるんです!お客様からは、「リビングが広がったようだ!」という声をいただいてます。
遮熱の秘密を探る!
Q ホームセンター等に売っているシェード類とは何が違うのですか?
A スタイルシェードには「ポリプロピレン」と呼ばれる素材を使用しています。これは網戸に使われている素材と同じです。網戸の素材は、太陽の光や熱、雨水による変色・劣化に対する性能にとても優れています。しかし網戸の様に目が粗いと光や熱を簡単に通してしまい、布のように目が細かいと部屋が真っ暗になってしまうので、「網戸」と「布」との中間点、つまり、2つの良いところだけをとっています。さらに、「すだれ」とも大きく異なる点があります。最近の住宅はシンプルなデザインになっているので、スタイルシェードのほうがバランスよく住宅をデザインすることができます。使わないときはすっきり収納でき、耐久性も圧倒的に上です。なので、スタイルシェードを1つ買っていただいてそれを何年と持たせる方が確実に効果的ですね。
シェードの不安を即解決!
Q もしも強い風が吹いても耐えられますか?
A 風速20メートル以上の実力はありますが、風速10メートル以上になるとフックからはずれる場合があります。そのため、風速5メートル以上になった時には収納していただくようにお願いしています。
[風速の目安]*単位は「m/s」
20メートル:風に向かって歩けなくなり、転倒する人も出る。
10メートル:樹木が激しく揺れ、雨傘がさしにくくなる。
5メートル:木の葉が舞って、旗がはためく。
Q もし布が破れてしまったらどうすればいいですか?自力で直すことはできますか?
A 生地を縫い合わせたりすることはできませんが、スタイルシェードは布だけの交換も可能です!
Q ホームセンター等で売られているシェード類は収納するとき大きな音が出てビックリするのですが、スタイルシェードはどうですか?
A 一般的なシェードはかなり大きな音が出てしまいます。しかしスタイルシェードは、巻き上げ時のブレーキを2段階にすることによって大きな音を立てずに収納できます。なのでもう大きな音で驚くことはありません。真ん中の大きなネジで巻き取りの速さを調整することもできます。
Q 同じく日よけとして使用されるオーニング(※)よりも、シェードの方がおすすめですか?
A 正直、どちらがオススメかというのは言いづらいです。お客様がお家に何を求めているかによって必要なものは違いますからね。もし南面にカフェやテラスのような日かげの空間を作りたいのであればオーニングを、すだれのような使い方で室内を涼しく過ごしたいならスタイルシェードを選ばれることをオススメします。お客様に合ったものを選んでいただきたいですね。
※オーニングとは・・・下の画像のように建物の開口部に、日除けや雨覆いのために設ける可動式のテント
Q マンションにも取り付けられますか?
A 多くのシェードは、木造建築物なら取り付けられますが鉄筋コンクリートの建築物には取り付けることができませんが、スタイルシェードは、今まで取り付けられなかった鉄筋コンクリートの低層マンションに取り付けられるようになり、場所も窓や壁だけでなく天井にも取り付けることが可能になりました。サイズも1間半(2,980mm)の幅にも対応できるようになり、新色ブラウンも追加されています。
開発者に聞いた!スタイルシェード3つのこだわり!
清掃性へのこだわり
網戸の生地(ポリプロピレン)を強化したものを使用しているので、網戸と同じ感覚で洗うことが可能です!特に汚れが付きにくいなどの加工はありませんが、掃除のしやすさにはこだわっています。
取り付けのこだわり
ネットでユーザーの声を聞いた結果、長く使いたいというのはもちろんですが、壁に穴をあけたくないという声が多くありました。そこで、条件を満たせば、壁や窓に穴をあけずに窓枠部分を金具挟み込んで固定できるタイプの物も開発しました。穴を開けるタイプと強度で劣らないように、挟み込んで固定する部分にとてもこだわっています。
女性開発チームだからこそのこだわり
女性を中心としたグループだったので、操作部の手触りの良さなど女性が使いやすくなるようにこだわりました。色も、住宅のトレンドに合わせた独自の色を開発しています。
まとめ
いかがでしたか?今回は、スタイルシェードの開発秘話と、商品へのこだわりについてご紹介しました。
少しでもスタイルシェードについて気になった方は、ぜひ実際に施工した事例を見てみてください。
窓のコンシェルジュmadokaには、窓に関するリフォームの事例が多く掲載されています。
また、窓の専門店にリフォームの相談をすることもできます。詳しくはお近くの窓専門店へお問い合わせください!
スタイルシェードを取り付けた事例
「夏の日差し対策に。リクシル「スタイルシェード」取り付け」
エリア:東京都
施工法:内窓取り付け
施工店:海老名トーヨー住器(株)
他のメーカーのシェードを取り付けた事例
「アウターシェード取付工事」
エリア:東京都
施工法:内窓取り付け
施工店:(株)ワイドアルミ