窓のプロの横顔
江戸川のほとり、東京都・千葉県・埼玉県のちょうど県境にお店を構えている日建住器様。窓をはじめ、住まいに関わる商品を幅広く提案されています。今回は、木下部長にインタビューします。
プロならでは「カバー工法」提案
「プロならではの提案が、私たちの腕のみせどころ」と語る木下部長。
最近アピールしているのは、住宅用のサッシを使った『カバー工法』という提案です。
「鉄骨造のサッシは住宅用のサッシに比べて、入れ替えが大変なんです。従来のやり方では、ビル用サッシを使ってサッシそのものを交換する、『カバー工法』というのを提案するんです。ただこの方法、アルミの曲げ物(特殊な加工部材)などを使うので、相当金額が高くなるんですよ。びっくりするくらい。そこで、うちではコストを抑えられる規格品を組合せて使うことで、半分くらいの金額で提案しています。工事は当然、難しくなりますけど、ここはプロの腕の見せどころですからね」
他店との差別化は、"人間力"で勝負
日建住器様には、毎年、社員の皆さんで考えているスローガンがあるとのこと。
「『感動をお客様へ』というのが今期掲げているスローガンです。これは社員のみんなで考えたもの。同じような商品を売っているサッシ屋さんなんて沢山いますからね。その中で差別化をはかっていくには、人間力だと思うんです。同じサッシを売っているなら、『じゃあ、お前から買うよ』って言ってもらえる人間力を養っていかなくちゃいけないと思っていて、その先にあるのが『感動をお客様へ』ってゆうスローガンなんですよね。これを目指していかなければ、ただの血の通わない安売り業者になってしまいますから」
人間関係を疎かにしない
木下部長には、この仕事を通じて親友の夢を叶える手助けをしたという思い出があるといいます。
「料理人をしている幼馴染から、店をオープンさせたいという相談を受けたんです。そこで、彼の夢を叶えるために、私の付き合いのあるお客様にその店の改装を依頼したんです。私は一切間に入らず、紹介しただけだったんですけどね。ただ、信頼しているお客さんであるし、依頼人も親友でしたから、そのへんは気を使っていたつもり。結果的には、予算以内で非常に完成度の高いものを仕上げていただいて、親友にも喜ばれました。彼の夢を叶える手助けとして、自分が今やっている仕事を通して関われたことが、最近では一番嬉しかったことかな。信頼しているお客様が、要望以上の仕事をしてくれたのも嬉しいですしね」
と、とても嬉しそうに語ってくださいました。
「この件に関しては、損得勘定のないやりとりでしたから。日頃の仕事の中でも、人間関係をおろそかにしていなかったから、この信頼があったんだと思うんですよね。今ではうちの社員も、彼のお店に行くようになったんですよ」
まさに、この仕事をやっていて良かった!と思える瞬間ですね。
ボランティアとして異業種交流会を行い、経営の勉強をしているという木下部長。自己啓発のため、日々の仕事の合間を縫って、セミナーなどにも積極的に参加をしているそうです。今回のインタビューからも、"人として" "仕事人として" どうあるべきか?という木下部長の熱い想いが伝わってきました。