窓のプロの横顔
昭和28年に先代の社長が開業し、現在は息子である兄弟3人でガラス工事店を営んでいます。四男の啓介さんにお話をお聞きしました。
兄弟3人の強み
会社は創業以来、ずっと三鷹にあります。始めた当初は父と職人の2名でした。今は長男が社長となり、次男の洋貴と四男の私の3名、職人さん3名です。取引先は、工務店さん、建築会社さん、リフォーム会社さん、そして一般のお客様と様々ですが、会社ごとに担当分けをしています。一般のお客様には全員で対応しています。兄弟3人いるって大きいと思いますよ。何かあってもお互いに手伝えばいいので。先代の社長も3人いるから仕事を振り分けられました。お客様に対して営業らしい営業はしていないのですが、「こんな工事やらない?」とお声がかかり次の仕事につながっています。今お付き合いのある会社や、工事現場で一緒に仕事した他の業種の方、職人さんから新しいお取引先を紹介してもらうこともありますね。
お客様の納得につながる説明を
最終的にはお客様に「やってよかったな」と喜んでもらいたいです。取りつける場所の状況や製品の仕様で、お客様のイメージ通りにはいかないこともあるのですが、きちんと説明して納得してもらって最後には喜んでもらえるのがいいですね。例えば、浴室の折れ戸を今までと同じく折れ戸に交換したい場合、折れ戸に交換するためには下枠に立ち上がりができてしまうのですが、開き戸にすれば立ち上がりなしで納められます。そうした説明をした上で、お客様に選んでもらい納得してもらって工事をしたいですね。説明をおろそかにするとトラブルの原因になってしまうので説明には気をつけています。
真空ガラスへのこだわり
真空ガラスは、マンションなどのビル用サッシを使う物件だと、サッシを変えられないところや、カバー工法でサッシだけ変わっているところにも提案します。建物のエコ改修が対象となる補助事業で、設備だけでは省エネルギー削減率が足りずに、窓の断熱改修を依頼されたこともありました。老人ホームでしたが、1階から2階の全ての部屋の窓ガラスを真空ガラス「クリアFit」に交換しました。3階は認知の方が入所していたので既存の強化ガラスに断熱フィルムを貼って対応しました。
一般のお客様におすすめするのは、お客様が結露でお悩みのときが多いですね。西日や結露のお悩みもあります。内窓も一緒にご提案し、お客様に選んでもらうこともあります。
―――ご自宅にも真空ガラスを採用していますね。
居間の南面の窓ガラスを一枚ガラスから真空ガラス「スペーシア」に交換しました。結露は変わりましたね。暖かさには最初は感動したけど今は慣れてしまいました。夏の夜は、クーラーを付けて寝る前に切っても、翌朝まだ少し涼しさが残っています。
―――今年新築されるご自宅には、さらに断熱性能の高いトリプル真空ガラス「スペーシア21」を入れるとお聞きしました。
自分たちが扱っているものだから、どんなものか体感してみたいですね。そこはガラス屋としてのこだわりです。金額は大きいですが、妻はキッチンなど水まわりにこだわっているのでお互い様ですかね。
日曜日は野球のコーチに
生まれは三鷹市で小学生の頃から野球少年でした。会社に入ってからも社会人チームで数年やっていましたよ。今は、小学5年生の息子が入っている野球クラブのコーチをしています。子どもたちは35人いるのでお父さんたち7~8人で見ています。毎週日曜日が練習なので、月曜日は体がバキバキですね。