家の燃費を知ろう!エネルギーパス②一覧へもどる
エネルギーパスとは家の「燃費」を数値化して表示する証明書です。
では、エネルギーパスはどのように調べられるのでしょうか?
なぜ今エネルギーパスが重要なのでしょうか?
以上を説明していきます。
どうやって調べるの?
まどか
すごいですね!
これでエネルギーの無駄がどこで起きているかわかるんですね。
でもどうやって調べるんですか?
先生
例えばまどかさんの家のエアコンはどこのメーカーの何を
使っているのか、窓サッシとガラスは何を使用しているか
家の隅々まで調査をするのですよ。
エネルギーパス発行の流れ
エネルギーパスは「床面積1?あたり〇〇kW/時」が必要という形で数値化され、どの家でも「燃費」を確認できます。
エネルギーパスを発行するためには多くのデータを必要とします。これは対象となる家の「燃費」の数値を正確に計算するためです。
データが不足している場合でも発行することはできますが、数値の信頼性は低下してしまいます。
ここで発行に必要なデータを一部紹介します。
発行に必要なもの
付近見取図、配置図、面積表、平面図、立面図
仕様書(建物の構造、部材の種類、サッシの色、暖冷房・照明・発電・換気・給湯設備の種別や性能など)
断面図または矩計図、各部詳細図など
なぜ今エネルギーパスなのか
まどか
先生、なぜ今エネルギーパスが重要になってきたのですか?
先生
それは日本の住宅が欧州に比べて断熱性と気密性が低い
という現状があるからです。
欧州と比べて30年遅れていると言われているようですね。
まどか
30年!?ということは欧州の人にとって
日本の家は30年前の家に見えるんですね。
まどか
あまり良いことではありませんけど…。
先生
そうですね。だから日本も住宅性能を上げるために2008年に
ドイツからエネルギーパスを導入した
「一般社団法人日本エネルギーパス協会」が設立されました。
豆知識 ~断熱性・気密性~
高気密で高断熱の住宅のメリットは、室内の温度差をできるだけ無くすことです。
リビングから脱衣所、お風呂場の温度差が小さければ、ヒートショックは起こりにくくなります。
つまり高気密・高断熱の建物はご家族の方が安心して住むことが出来る住宅だといえます。
5.欧州におけるエネルギーパス
まどか
ところで欧州ではどのようにエネルギーパスが
活用されているのですか?
先生
例えば不動産の取引をする際に活用されています。
物件情報に「この家の燃費は床面積1?あたり〇〇kW/hです」
というように、掲載は法律で義務化されていますよ。
まどか
そうなんですね!
いろいろ知らないことばかりで驚きました。
私もエネルギーパスについてもっと調べてみようと思います!
最後に
エネルギーパスはまさに家にとっての人間ドックといえます。
・みなさんがお住まいになる家を詳しく調べる(エネルギーの見える化)
・どの部分で無駄なエネルギーが消費されているのかを調べる