窓のプロの横顔
昭和29年に先代の社長が芹沢硝子店を開店し、以来60年以上、国立市でガラス店を営んでいます。お客様担当の芹沢社長にお話を伺いました。
お客様の色々なニーズに応える会社に
生まれも育ちも国立です。大学を卒業してから6年間、ガラス・サッシの卸会社に勤めたあと芹沢ガラスに戻ってきました。平成2年に「有限会社 芹沢ガラス」として法人化した時には従業員は社長と私と谷田貝さんの3名。谷田貝さんは今も現役です。今、社員は20名となり、商号も「株式会社 芹沢ガラス」に変更しました。少人数ではできることも限られます。例えばガラスでも、昔は1枚ガラスが主流だったのが、今はペアガラスが主流となり重さは倍になっています。人を増やしていくことで、できることも増えていきました。
――― 玄関ドアリフォームやカバー工法など自社で工事できるものが多いですよね。
お客様には色々なニーズがあるので、それに対応できるようにしていきたいです。
地域一番店への取り組み
平成20年に仕入先の卸会社が企画したリフォームセミナーに参加し、「地域一番店」プロジェクトに取り組みました。一般のお客様から選ばれる地域の一番店になるという試みです。それまでは工務店様、建設会社様が主要なお客様でしたが、一般のお客様への商売も広げていきました。一般のお客様には気持ちが伝わるのが嬉しいですね。こちらの説明に耳を傾けてくれますし、工事のあと効果があると喜んでくれるのがよくわかります。
――― 一般のお客様の担当は社長だけですか?
9割方そうですね。行けないときに他の人に頼むこともありますが、ほとんど私が対応しています。
――― 11月の国立市の商工祭「天下市」には、毎年出展しているのですか?
平成21年に出展して以来欠かさず出ています。これも地域一番店プロジェクトがきっかけです。
天下市の芹沢ガラスさんのブースには、チラシを見て相談に来る方がいたり、以前工事をした方が声を掛けてくれたりと3日間にぎわいの中で過ぎていきます。
――― 折り込みチラシには毎回補助金を載せていますね。
チラシにはお客様を引きつけるものがほしいですね。補助金を載せることでお得感を出しています。手数料はいただきません。手数料をいただいてしまうとお得感が薄れてしまいます。申請の作業は分担しています。さすがに一人で全部はやりきれないので。
減税や補助金など窓リフォームの優遇制度の申請件数は500件以上。毎年変わる優遇制度に対応し、国・東京都・市の補助金の3つを併用する時の申請スケジュール管理までこなすプロフェッショナルがいるのも芹沢ガラスさんの強みです。
みんなが少しずつ成長すること
年々少しずつでも会社が良くなることを大事にしています。売上もそうですが、会社としても今よりも下がらないように。みんなが少しずつ成長することが大切です。今働いているのは、27歳から75歳まで。新しく入った人は先輩について現場に行き、くっついて覚えていきます。工事は1回やると2回目はもっとよくなる。そうして成長していきます。社員が働きやすい、やりがいがある会社であるように努めています。
――― 作業場には大きなエアコンが付いていますね。
有線もありますよ。音楽があった方が作業ははかどります。職場環境は大事にしていきたいです。
ちょうど作業場では内窓の組立中。壁には大型のエアコンが設置されています。
健康の秘訣はPTAバレー
小学校・中学校の頃は野球少年でしたが、高校では背が高いこともあり、バレーボール部に入りました。バレーは今も続けていて、娘の中学校のPTAバレーで毎週汗を流しています。このくらいジャンプできますよ。
――― 30cmくらいですか?
20cmかな(笑)。子どもたちは小学校からの持ち上がりなので、親同士も仲が良く、自然と中学校でもバレーを続けています。試合に勝つためというよりは健康のためですね。
お仕事探検でガラス切り体験
ここ数年、小学生がお仕事体験に来ています。小学生からはかわいい素朴な質問が出ますね。実際にガラスを切らせるのが一番喜びます。軍手をしてガラス切りで切るのですが、簡単に切れるのが面白いようです。
お店には小学生からの御礼のお手紙や写真が取ってあります。